横国軽音の日常

横浜国立大学軽音学部です!イベントの情報や部員について紹介していきます。

不毛

Twitterを見ていると、教養のない人はSNSを使ってはいけないなと思うし、自分は頭が悪くなったりしちゃいかんなと心より思うのですが、それがないような人間はもとよりリアルだとうまく生きられないからSNSの類に手を出すんじゃないかという考えもまたどこかにあります。筆者は今からそういう話を書こうと思います。
この間(とはいえだいぶ前だけれど)、京アニが放火された事件があったときに、Twitter上で「犯人の正体はこいつだ」「動機は○○だった」とかいうツイートがものすごい勢いで出回っていて、リプライにも『許せない』だけでなく『殺せ』『同じ目にあわせろ』と、凄まじい罵詈雑言の羅列があったことを思い出しました。筆者はTwitterをいったん閉じ、その情報の出所を探ろうと、Googleで軽くその手のワードを検索してみました。すると、少なくとも警察からは犯人の素性、動機などはその時点で明らかになっておらず、その噂の発端は某掲示板の匿名の人間の憶測に過ぎなかったことがわかりました。一度Twitter以外の検索エンジンで調べれば、一分足らずでわかることでした。その一分の手間すら惜しんで、どこかの誰かが根拠もなく振りまいた情報を善人ぶって広めた挙句、的外れな暴言を吐いた人間が100や200はいたことが結構衝撃でした。口は悪いですが、頭の悪い奴って溢れてるんだなあと思いました。
意識してみると、ネットってマジでやばい奴いっぱいいます。ニュース記事ですぐに別国を叩く内容に話しすり替えたり、脳死でそれに同調したりね。そういう人たちも、もう少し客観的事実の調査や冷静な視点を養ったりとかに時間を割いた方がいいと思う次第です。
お前はいったい何が言いたいんじゃ、軽音と何が関係あるんじゃ、ということなんですけど、「こいつの音楽は誰某のパクリだ」とかいう議論ほんとに不毛ですよねって話なんです。というかそもそも音楽は誰かの音楽のオマージュから発展していくものだと思っていて、だから多少似てる音楽があっても、その人にとって伝えたいことがその音楽ならそれは立派なオリジナリティでしょうよ。まあこれは持論なのでどう思ってくれてもいいんですけど。
問題は、そのパクリだとかなんだとかっていう批判が、ちゃんとそのアーティストの全容を知った上での発言なのかってことです。そのアーティストの曲たくさん聞いて、そいつが意図的に曲をパクるようなやつなのか、そもそもそいつの音楽をなぜパクリだと思うのか、そういうことを考えたり調べたりする手間は、どんな時でも場面でもあっていいと思います。その手間すら惜しむ人間が批判をしてるんだとしたら、本当に滑稽だし不毛だなと。そして考えなしにそういう人間を叩き返そうとする人もね。だからSano IbukiをBUMP OF CHICKENのパクリだと言ってる人たちはちゃんとほかの曲を聞いてみましょうよ。いい曲多いですぜ。革命的閃光弾とか。
そんな小難しい話は聞いてねえ、という人は黙ってコサックダンスでもしててください。

 

文責:朝重