横国軽音の日常

横浜国立大学軽音学部です!イベントの情報や部員について紹介していきます。

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こんにちは!横浜国立大学軽音楽部です!

このブログでは横国軽音のイベント紹介や様々な部員が執筆した沢山の記事が読めます。

軽音がどんな活動をしているか知りたいときは「イベント情報」のタグを見てみてください。「文芸部門」のタグでは何やら部員達がやりたい放題やっている様子。そちらもぜひ。

とにもかくにもこの記事に大量についているタグの中から気になるものをクリックしてみましょう!あなたの好きな記事が見つかるかも。よかったらシェアや読者になる、よろしくお願いします!

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「自分の好きな音楽」vol.8

ホトケ、いつもユズ○ハ居る人、いつもマ○ク持ってる人などなど、新学期始まってから呼び名が急増しました。古賀です。

 

バンドやってる人間なら、誰しも自分だけのロックスターがいるでしょう。僕にとってそれはSUPER BEAVERです。その出会いは偶然の積み重なりでした。(ロックスターは死んだ〜まだ僕は生きてる〜♪)

 

初めてSUPER BEAVERを知ったのは、テレ東で金曜深夜にやっている「音流」という音楽番組の途中のCMでした。そのCMの曲は「らしさ」でした。SUPER BEAVERと言えば思い浮かべる人も多いと思いますが、初めてそのCMで「らしさ」を聞いたとき、他のバンドにはない何かを感じました。

それを簡潔に挙げれば

・コードの変化が目まぐるしい

・かと言って複雑なコードが多いわけでもない

・歌詞が純心

といったところでしょうか。

ところでこれは別にSUPER BEAVERをレコメンするつもりで書いてる訳ではないんです。偶然の積み重なりってすごいねって話です。

 

そもそも僕が音流を見ていたのは、中3の時に推していたアイドルが出演すると聞いて見たのがきっかけです。そのアイドルというのは同じくテレ東でやっている平日朝のおはスタの顔「おはガールちゅ!ちゅ!ちゅ!」。同年代のメンバーばかりで、当時の僕にはとても輝いて見えました。

じゃあなんで「おはガールちゅ!ちゅ!ちゅ!」を推していたのかというと、これまた偶然にもTVCMがきっかけでした。中3で受験を意識し始めるとどうしても娯楽から遠ざかってしまうものですが、その中で数少ない楽しみとしてテレビアニメをよく見ていました。いや全然遠ざかってないじゃん。

その途中で見た「夏サンキュ!!」という曲のCMはとても印象的でした。JUDY AND MARYのTAKUYAさんがプロデュースした曲で、そのギターサウンドは今でも鮮烈に蘇ります。メンバーが同年代なこともありすぐにどハマり、知ったその日の3日後のイベントに行くほどでした。行動力の権化

 

実は今こうして軽音部やってるのもおはガールちゅ!ちゅ!ちゅ!が影響してるんです。中3の終わり、わずか半年しか推してないのに彼女たちはおはガールとしての任期満了で卒業。その最後のライブに行った時、「夏サンキュ!!」以外にも何曲か楽曲提供していたTAKUYAさんがサプライズゲストとして登場。その演奏を見て、ギターってめちゃくちゃかっこいいな!!と思いました。小学生並みの感想ですね。その時の鮮烈な思い出が、高校入学時の僕を軽音部へ導きました。へぇ〜

 

SUPER BEAVERの話がいつの間にかおはガール、そしてジュディマリTAKUYAの話になってしまいましたが、結局言いたいことはさっきの通り、偶然の積み重なりってすごいねってことです。一期一会。

 

偶然の出会いといえばつい最近、子どもの頃から大好きな仮面ライダーのロケ現場に、生まれて初めて居合わせてしまったんですよ。それはまた別の機会に……

 

 

執筆:仏理古〜賀くEP

文責:発地

FRACTAL AUDIO SYSTEMS YNU支部 第5回 AMPブロック③ クランチ編

 お久しぶりです。なんか思ってたより皆さん楽しみにしててくれてたみたいで、嬉しいです。放置しててほんとすみません。


 さて、前回書いた時よりもはるかに音作りのこだわりが深まりました。色々気をつけてることはあったつもりなのですが、さらに勉強してより深まったと思います。


ということで、今回はクランチについてなのですが。


なんとなく、クリーン、クランチ、ディストーションっていう三段階の分類があるテイで話したいと思います。

音の話をするのに、文で話すとあまりわかって貰えない気もしてきたので、今回は目指したい音の例を挙げたいと思います。

皆さんあまりご存知ではないかもしれませんが、

G.O.A.T./Polyphia
https://youtu.be/9_gkpYORQLU

この曲で行きましょう。

 ここで小言を挟みたいのですが、エフェクターの一つ一つを分けて考えるのではなく、それぞれのエフェクターの影響を重ね合わせて、ひとつのプリセットひとまとまりで音を考えるスタイルになってしまったため、AMPブロックだけの話をするのは少々難しいことに気づいてしまいました。そのため、少し帯域処理の話も混ぜていきたいと思います。

 ではまずは、この曲で使われている音の特徴について。

・クリーンとも歪みとも言えない音
・輪郭は歪みではあるものの、芯の残り方はクリーン
・強く弾くと歪み、優しくひくとじんわりとしたクリーン

 いわゆるクランチなのではないかと、個人的には思います。

 また独り言なんですけど、ポリフィアって「いい音」のひとつの解を示しつつ、個性を確立していてほんとに好きなんですよね。出来上がった音をこのまま使っちゃうと、歌食っちゃうのであんま参考にならないかもしれないんですけど。いい音出来たら、あとはEQで削って潜らせればいいと思います。

では、作り方。

 至ってシンプルな特徴でありつつ、上に記したものを再現するのは結構気を使います。

 要は、細くないクランチを作りたいわけなのですが、まずはアンプを選びます。

 今回の場合だと、マーシャルのCh.1の赤、もしくはCh.2の緑。ケトナーのCh.2(3chアンプなら真ん中)を使っていきたいと思います。

 AX8のお持ちの方は、Matchlessなんかがとてもリッチな音がしていいですね。低出力アンプを少し無理させた歪みの感じによって生じる程よい太さと中高域のギラつきがとてもよいです。

○Gainについて
 強く弾いたら歪むくらい、思ってるより少なめで大丈夫だと思います。出力次第ですけど9時前後が悪くなかったり。

 大概クランチを使う時ってカッティングとかが多いと思うんですけど、強く弾くと歪んで弱く弾くとクリーンに近付くくらいに設定するとアクセントが出やすい、かつ、出るように練習することになるので、技術の向上にも繋がります。アルペジオを弾いてもコードの分離感が残るため、美味しい音に仕上がります。


○EQについて
 クランチの要素を帯域ごとに並べたいと思います。

BASS
 音の太さ

Lo MID
 BASSと同じく太さ

Hi MID
 音の抜けと音色のキャラクター

TREBLE
 音のキャラクター

 ギターの抜けはトレブルではなく、ミドルでコントロール、特にハイミッドにかかっています。(個人的見解)ミドルって本当に深くて、2分割でも足りないくらい、細かく調整すると音が化けます。太さもベースで出すのではなく、ミドル、特にローミッドのコントロールで調整します。

 アンプなどの帯域を分割されたイコライザーは、帯域を一定の周波数幅で直線的にそのまま音量を上げるのではなく、帯域のピークを設定してそこを持ち上げながら他が付いてくる曲線を描くように各成分の音量が変化します。そのため、ベースの高域とミドルの低域、ミドルの高域とトレブルの低域は重なり合うことを意識していきたいと思います。

 ギターは本体の特性で本当に音が違うため、耳で聞こえるものを頼りに作っていきます。特徴は四分割で書きましたが、ツマミについては3分割で書きます。

BASS
 細くなりすぎない程度に下げます。弾く時にゴンゴン部屋が揺れるような音は、非常に弾きづらい音になるため、それを先ずは防ぎつつ、音が細くなりすぎないようにします。

MIDDLE
 音の抜けを意識しつつ、音が硬くなりすぎないように上げていきます。
 基本的にミドルは高めでいいと思います。ローミッドの太さ、ハイミッドの抜けを意識し、かつ、強く弾いた時の歪みの輪郭がチリチリとした音になることもすこし意識します。

TREBLE
 耳が痛くない音をすることを前提として下げ目にしますが、あげれるとこまでは持ちあげます。輪郭のチリチリ感、音の飽和感を意識して痛くないギリギリまで上げていくイメージです。

 以上のことを意識すると、弾きやすいクランチのイコライジングが出来ると思います。

 歌モノで使う時はミドルと下げてあげて、バランスを変えてあげると良いと思います。

今回も読んでいただ気ありがとうございました。また、書きたいことが出来たら書きたいと思います。リクエストもお待ちしてます。

ありがとうございまs..........

 

 

 

さーて、本題‼️

 それでは、G.O.A.T.の方を詰めていきたいと思います。

①アンプを選んだ段階で、CABブロック(キャビネットシミュレータ)を選択します。僕がお気に入りなのはGerman。ドイツしか勝たん、最凶アンプENGLを生み出した最強の国です。ありがとうヨーロッパ。CABブロックで一旦ローカットを150~180位で入れます。また、この段階でGATEブロックをAMPの後段に入れます。キャラクター次第でかかり具合をいじります。キレを出したければスレッショルドは高めに。音色をキープしたければ低めに。

②とりあえず、上に書いた感じでAMPブロックを調整します。ミドル命。デプスは基本ゼロスタート。アバウトにローを持ち上げたい時に少しあげます。プレゼンス、ハイカット系はキャラクターを損なわない程度に下げます。ここの軽いハイカットによって、トレブルを上げられるため耳が痛くないのにギラつきを出したり抜ける音を作れることに繋がります。あとは、プリアンプ部およびパワーアンプ部の真空管を設定し、ネガティブフィードバック値を調整してロー周りとハイ周りの雰囲気を決めます。結構マーシャル系アンプよりフェンダー系が好み。その辺が好きな人は是非知識ください。

③この段階で、最後部に帯域フィルターをかけます。僕はローカットを120~180Hzの間でかけています。太さしだいでいじります。後は暴れさせたい時にはもう少し低めの100Hz、バッサリ落としたい時は200Hz付近までばっさり音します。これについても、曲線的になめらかに落ちていくため、割と高めでも平気な印象です。ハイカットも入れます。大体10kHz、音色のギラつきを強調したい時は12~13Hzくらいでカットします。基本20kHzくらいまで可聴音域はあるらしいんですけど、そもそもバンドでギターの10kHz以上はあってもうるさいので、結構ガッツリかけてます。

④AMPブロックにあるGEQ(10バンドグラフィックイコライザー)をいじります。

 基本ここでも30とか60Hzは要らないのでもうガッツリ下げてます。

 125、250あたりは太さとゴンゴン鳴るところに関わるので、太さを意識しつつ、モコモコしないように上げ下げします。色々試していい所を見つけます。太さを出せるところまであげるイメージ、もしくは、ブンブンとかゴンゴンしないように下げるイメージです。 
 
 低域をなめらかに右肩上がりでせっていしたら500,1kでミドルの質感をいじります。インストだと上げ目。ピックの当たった感じを意識して音の芯を出すイメージ。そんなに上げすぎないけど、GEQのピークに持っていく感じです。

 2k、4kはピッキングの質感、キリキリとしたノイズを出すかとか、歪みのギラつき、チリチリ感、いわゆるキャラクターの特に目立つ部分を調整します。G.O.A.T.だったらちょい上げ。静かめななめらかクランチにしたかったら下げると落ち着いたりします。

 8k、16kは音の明るさを調整している印象ですが、気持ち程度。うるさかったら落としますが、落としすぎると音色が変わってしまうため、ほぼいじりません。

2k以上はなめらかに下げていく。山型にして、端の落とし具合は音色のターゲット次第。レンジ感広めにするのか、狭い帯域を狙うのかで、結構強気にかけていいと思います。

あとは、いじってきた所をグルグル。ひたすら。○○したいから△△をいじるか、っていずれなります。みんながそうなった世界戦の軽音楽部俺は見たくないな。怖いから。

 セオリーもほどほどに描きたいことひたすら並べる意味わからん文になってしまった。これで誰か単位くれ。音響学科作ってクレメンス。あんまり上げるなプレゼンス。

 基本的に引き算、EQは12時スタート。なんて教わった頃に戻りたいです。でも煮詰めるのもまた楽しい。

 次回何編になるんだろう。たぶんメタルやりたい人なんてこれ読んでないからクランチとクリーンさえ作れればその応用で歪みは作れるし、ディレイとかリバーブは語るほどほってないでやんすね。また書きたいことあったら、書きます。リクエストお待ちしてます。

 ポリフィアレシピの概要話して終わってしまいました。具体的な数値書いてもAZとAX8ありきなので、しょうもないですからね。何から何まで帯域特性は違うからアンプのEQとかGainのツマミを○時って表現するのは、バランスをなんとなーーーく感じる目的以外にはアテにしない方がいいと思います。

 まとめとしては、カットをすることでよりターゲットを絞って帯域処理ができると言ったことでしょうか。分かりません。ダラダラ長文失礼しました。

美味しいお肉食べたいな。

Have a nice tone...👋

 

 

執筆:部長

文責:発地

「自分の好きな音楽」vol.7

洋楽学部ロック・ハードロック・ヘヴィメタル学科ヘヴィメタルEPの川名です。自己紹介ってめちゃくちゃ大事だよね。人気Youtuberとか冒頭の自己紹介早口で適当すぎて誰が誰だかわからないから、もっと丁寧に名前言って欲しいんだよね。

 

という話は置きます。自分の好きな音楽というコーナーなのでYouTuberの話は置きます。

 

自分は意外と思われるかもしれませんが、メインで聴くのはメタルというジャンルです。ところで、あなたはメタルがボーカル叫んでギター歪んでドラムがツーバス踏むジャンルだと思ってますか?そう思ってるあなたは半分正解、半分違います。合ってるようで合ってないです。たしかに、イメージ通りのTHEヘヴィメタルというバンドも一定数いますが、現在メタルはサブジャンルが派生しすぎています。スラッシュメタルメロディックスピードメタルデスメタルメロディックデスメタルブラックメタルゴシックメタルメタルコアグラインドコア、デスコア、Nuメタル、インダストリアルメタル、ラップメタルドゥームメタルプログレッシブメタルプログレッシブデスメタルジャーマンメタルヴァイキングメタル、シンフォニックメタル、シンフォニックデスメタル、パワーメタル、NWOBHMなどなど、1バンドにつき1ジャンルっていうくらいジャンルが溢れかえっています。自分もまだ聴いたことがないジャンルが確実にあると思います。そういえばBabymetalってどのジャンルに入るの?

 

ということなので、自分はこの細分化されたジャンルの繋がりとかを考えたりすることも聴く楽しみにしています。これにハマると、もーーーうメタルの沼にハマりにハマりまくります。

 

まぁ、メタルのうんちくも置きます。冗長なので置きます。 好きなバンドをポンポンと3つ置いていきます。

 

Deftones

https://youtu.be/LnI_QIXU058

はい、初手でまさかのメタルかどうか微妙なバンドです。昨年に大ハマりして今でもめちゃ聴きます。このバンド、なんかすごいんですよね。ボーカルが浮遊感あって、ギターゴリゴリ、リズム隊タイトっていうなんとなくミスマッチっぽいのが実はマッチしてるんですよね。こういう雰囲気出せるバンド凄いなと思ってます。特にドラマーAbe cunninghamの繰り出す独特のビートはめっちゃクールです。とあるデスコアバンドが方針転換でDeftonesの真似したら大ズッコケしたらしいです。唯一無二のバンドなのではないでしょうか。

 

•Anathema

https://youtu.be/av6sVWXeCWQ

次にようやく、元ゴシックメタルバンドを紹介します。え、元?しかもゴシック?じゃあ今は?

今はプログレッシブロックに方針転換し、コロナの影響で無期限活動休止中になってます。マジでコロナお前… 自分が好んで聴いているのはプログレ期のアルバムです。特に、2010年代に出てるアルバムは全てものすごいクオリティなので、時間がある人はじっくり書き込んでみてはいかがでしょうか。プログレといっても複雑という印象はなく、イングランド発の雰囲気が漂ってとても晴れやか、爽快です。我々の汚い心が浄化されます。

 

In flames

https://youtu.be/GRiC35zeziU

やっとちゃんとメタルなバンドです。でもこれいうと古参のファンに反感をくらいます。

どういうことかというと、このバンド、昔メロディックデスメタルやってて日本でも人気だったんですけど、アメリカナイズドされて今はオルタナバンドになっているので、メロデス好きなオッサンからはもう見捨てられてるかもしれないのです。

でも自分は初期のin flamesも好きだし、今のin flamesも好きです。アルバムを追っていくと、突然方向転換しているっていうわけではなく、一つ一つのアルバムで実験的な試みをしながら、徐々に方向転換しているバンドなのです。

リンクを貼ったのは、転換期の超名曲です。メタルのかっこよさもぎっしり詰まっていて、かつ新世代の方向性を定めたすんばらしい曲です。ドラムもタイトで無駄のない小気味いいリズムで大好きです。めちゃおすすめ。

 

これでメタルといってもありきたりのやつばかりじゃないことも伝わったはずなのでいいか。あと紹介したいバンドが50組くらいいるんですけど、今回は略。めでたしめでたし。

 

 

執筆:川名

文責:発地

「自分の好きな音楽」vol.6

こんにちは!イベント担当のもりです!

今回のテーマは「好きな音楽」ってことで、ちょっと変な視点で書きたいと思います。

僕は、ライブハウスにて目の前で生で鳴ってる音楽が好きで、毎月ライブハウスに通ってます。

ここを語り出すとすごく長くなってしまうので省略しますが、ライブハウスで鳴っている音楽とCDとか音源で聞く音楽は似て非なるものだと思っています。

ライブハウスで鳴っている音楽はライブする側見る側のリアルタイムの感情のぶつかり合いなのに対し、音源は時間差のある感情のぶつかり合いだからです。

すごく簡潔に言うとね。

ライブハウスのかっこいいな!と思うところはいくつもありますが、今日はその中で演奏の仕方、パフォーマンスについて自分が好きなプレイヤーとその理由を紹介していこうと思います。

このブログを見たあとにライブ見ると、あ、あいつここの動きパクリやなみたいなとこがいくつもあると思います☺︎

【ピンボーカル編】
・志磨遼平(ドレスコーズ/毛皮のマリーズ)

天才。本当に尊敬するボーカルです。心で歌うっていうのを体現している第一人者だと思います。色んな研究をしてて、その知恵とかを全て音楽にして音楽で表現しています。
頭を掻きむしる動作とか、マイクスタンドの使い方とかがめちゃくちゃかっこいいと思ってます。あとめちゃくちゃ左右に動く。

https://youtu.be/wUlblLp6cl0

・でんでけあゆみ(バックドロップシンデレラ)

志磨さんが天才とすればこっちは奇才。身体能力がえげつなく高く、ジャンプ力がやばい。MCで毎回自分の頭にあることを言葉につむぎ出す作業をしていて、それがどんな作られた言葉よりもかっこいいんですよね。
踊る時に誰よりも楽しそうに踊るのもほんとに好きです。ライブ中笑ってた方がいいなって思います。

https://youtu.be/L769oqtEXno

・NOBUYA(ROTTENGRAFFTY)

TOSHI-LOWさんに負けないくらいの鬼ですよね。骨折しても杖使ってライブする強さ。やばすぎる。この人が前に立つとめちゃくちゃムキになって立ち向かいたくなるんですよね。あんな感じの強いライブしたいです。

https://youtu.be/dy7S2BoDF-E

・橋本学(ハルカミライ)

等身大のライブを常にしてくれるひとです。自分を大きくも小さくも見せない。自分が出来る最大のライブがどういう形なのかを見せてくれる。場所によっても変わらず、ただただ進化していく。「ライブは生もの。常に違うものです。」と言われていますが、本当にそれを1番体現している人だと思います。
軽音入ってから身の回りで一番似合う人見つけました。びっくりしてます。

映像はないです。

・カツヲ(THE CHERRY COKE$)

アイリッシュパンクの文化を、懸命に守っている日本バンドの要。ひとつの文化を守るために命懸けでライブをしているのがめちゃくちゃすきです。POLKAって曲があるのですが、そこで楽しそうに左右に体を揺らしながら演奏するとことか、その雰囲気からのサビに入る時のめちゃくちゃキメる感じとかが抜群に好きです。ここでスイッチ入れるぞ!を、なんであんなに雰囲気で出せるんだろ。

他にも好きな人は居るのですが、自分が参考にしてるピンボの方はこちらの5名です☺︎

ではつぎ!

【ギター/ギターボーカル編】
横山健(Hi-standard/KenYokoyama)
レジェンドですよね。日本のパンクバンド、メロコアバンドのギタリスト文化で、ストラップ低くするのとかキメでジャンプするのとかはこの人から定着し始めたのではないかと思ってます。ファクトチェックしてません。笑
余裕もって弾くとことか、ライブ中にできるだけ同じ目線にたって話しかけるところとかが好きです。あとこの人が弾くレスポールはめちゃくちゃかっこいいですよね。音も含めて全てが彼自身というのか、そういうプレイヤーはほんとにかっこいいと思います。
ライブ中に自分の考えや政治のことをよくMCで話すんですが、それも後輩のライブにかなり影響しているのではないかと、特にこのコロナ禍になってから思っています。それの善し悪しに関しては意見を避けます。

・猪狩秀平(HEY-SMITH)
ギターの弾き方でいちばん参考にしてて、いちばんかっこいいと思っているのが猪狩さんです。元々はHi-standardのコピーとしてバンドを始めたくらいなので、プレイスタイルは横山健さんのエキスも強く感じます。ただ、「好きだからこそ同じバンドをしたくなかった!」との理由でレスポールではなくレスポールエクスプローラーの中間をとった「エクスポール」と言われるギターを使っています。
とにかくこだわりの人なんですよね、ライブに関する考え方から、テレビ、政治に関することまで、自分の中に常に考えがあって、それを発信し続けている人です。それが正しいとか間違ってるとかは人なので誰にでもあると思うんですけど、それをしっかり発信し続けれる生き方はかっこいいとおもいます。
そんな彼のプレイングはとにかくジャンプが多く、また、ブリッジミュートの時には腰を低く置いて重心低く弾きます。かっこいい。あとギターを高く上げたり演奏中に手を上げたりする所まじでかっこいい。上がります。
でも一番かっこいいのはやっぱジャンプですね。彼の場合曲で「ここで飛ぶ!」が決まってるとこが結構あるんですが、それがハマりまくっててカッコイイんです。写真写りもめちゃくちゃ良いんだよね…。
結構服装から発信の仕方まで、参考にさせてもらっている人です。
無限に語れてしまうので次。笑

・稲村大佑(アルカラ)

この方のことを「ライブハラスメント」という人もいるくらいライブハウスで育って、ライブが強くなってきたバンドのギターボーカルです。
魅せ方としては、ちょっと音を小さくしてみたり、しゃがんでみたり、バンドメンバーに揺さぶりをかけながらリラックスさせていく感じがいいな、と思ってます。なんかやっぱり全般的に余裕があるんですよね。
この人の一番参考にしてるのは考え方です。アルカラは、「対バンやフェスで最初から最後まで他のバンドを横で見て、それによってMCやライブの内容に生かす」という文化があまりなかったロックバンドシーンで、それを実行しつづけめちゃくちゃ名を広めていったバンドなんです。
軽音のタイテとか発表する時に「出来るだけ全バンド見てください!」って言ってるのは、何人かには個人の都合があるのはもちろん承知の上で、最初から最後まで見ることによって自分のバンドに何かしら活かせたり刺激されることがあると信じてるからなんですが、この考え方は完全に稲村さんから頂きました。

・の子(神聖かまってちゃん)

何から何までライブ中に全てを見せてくれる人。ライブっていうより一体一で殴りあってるみたいな感じのMCと演奏をしてくれる。僕はそれがほんとに好きで、綺麗事より何より真っ直ぐさがありがたい時期に何度も救われています。そういう人多いんじゃないかな。ただ、バンドを始めた時期にの子好きすぎて瞳孔ガン開きで前に出る癖がついて、未だに治りません。笑 新歓とかで見ると怖いよね…。

・TAKUMA(10-FEET)

雰囲気作りのプロだと思います。一旦笑わせておいて、引き締めるところで一気に引きしめて雰囲気作る。ライブが何分であろうが、それを1本のライブで完成させる。いつもライブのセトリ作る時、必ず10-FEETの作り方を参考にしてます。どこでブレイクしようかとかどこで上げてどこで引きしめて…とか。まだまだ上手くいかないですね。いつかいいライブ出来るといいな。

NAOKI(ENTH)

今まで上げた中で横山健さん、猪狩秀平さん、昔のTAKUMAさんなどが使っているギターアンプDIESEL」を1番いい音で鳴らしていると個人的に思う人。
(アンプとはなんぞや?はググッて!)
ライブ中にこだわり酒場のレモンサワーずっと飲んどるし、めちゃくちゃ適当なMCするし、どんなツアーでも打ち上げで深夜まで飲むしもうめちゃくちゃなんですけど、ライブの引きしめ部分がめちゃくちゃかっこいい。
あととにかく音がいい。なんであんな太い音出る???

・松崎兵太(SHANK)

かっこいい、めっちゃ。生き方がかっこいい、「バンドなんて遊びですけど?」みたいな感じしながらライブでばちこりやっていくのがかっこいい(語彙力)
プレイは割と丁寧に弾きますね、チューニング鬼のように違うとこあるけど。
この人目標にして今のギター買ったのはホントの話。
まぁ前やったSHANKのコピバン音クソ悪かったんですけど。

・こやまたくや(ヤバイTシャツ屋さん)

恋愛感情です。

 

 

かっこいい人はいっぱいいるんですけどプレイで参考にしてる人を挙げてみました!

実は1番好きなのはベーシストなんですけどベーシスト編が長すぎて書き終わらなかったので来月にします!


このブログ、誰が見るんだ?

 

 

執筆:もり

文責:発地

番外編 vol.1 「カバー曲のすゝめ」

カバー曲。身も蓋もない言い方をすれば、他人の曲を勝手に歌うこと。その行為にミュージシャンたちは魅了され、古今東西、有名無名を問わず様々なミュージシャンがカバーをしてきました。音楽番組でもよくカバー曲が流れてきますよね。今日はカバー曲についての話。

 

カバー曲の良さってなんでしょうか。今回はあんまり長い文章にする気はないのでズバリ言ってしまうと、一番はカバーする側の音楽観がよくわかることだと思うんです。どの曲を選んでどんな風なメロディで歌いどんなシチュエーションで歌うか。CDに入っている曲ならどんな順番で入れるのか。そこに音楽観が詰まっているように感じます。

フジファブリックの楽曲、若者のすべて柴咲コウのカバーアルバムの一曲目に収録されています。僕はこのカバーから本家へのリスペクトと彼女の音楽に対する向き合い方が伝わってきたように感じました。この曲を聴くとわかるのですが、彼女はあまり感情を込めず、淡々と歌っているように聞こえます。これはフジファブリックの原曲でもそのように歌われているのですが、彼女がここにこの曲の魅力を感じていることが伺えます。一方、原曲のシンプルなアレンジとは対照的に、メロディは幻想的で、サビ前のギターフレーズは電子音で再現されています。このようなリスペクトとアレンジから彼女(とそのチーム)がどんな風に歌って、どんな魅力を伝えたいかということがわかります。淡々と歌詞を聴かせつつ、幻想的な世界を作り出す。カバーアルバムの名前は『こううたう』です。原曲を否定しているわけでも再現しすぎているわけでもなく、あくまでも「私ならこううたう」という姿勢を貫く。このアルバム名にカバーの真髄が詰まっているような気がしてなりません。

 

次に紹介したいのがマイケル・ジャクソンのbeat itという曲です。言わずと知れたキング・オブ・ポップのロックソング。この曲のカバーで僕が好きなのが、Fall Out Boyのカバーと藤井風のカバーです。同じ曲をカバーしてるとは思えない曲調の違い。まず、Fall Out Boyバージョンについて。原曲はエディ・ヴァン・ヘイレンをギタリストに起用しているのですが、カバーではジョン・メイヤーを起用しています。原曲と同じようにギターレジェンドを起用して、原曲のロック要素をかなり強化して彼らの良さを引き出しています。一方藤井風はピアノの弾き語り。彼の場合、収録されているアルバム自体がピアノ弾き語りでのカバーアルバムということもありますが、Fall Out Boyとは対照的に歌を聴かせる、リズミカルなサウンドでのカバーです。こんなに違うのに、やっぱり彼らはマイケルをリスペクトした上で自分らしさを出していると思うんです。僕ならこう演奏する。こううたう。こんな演奏をしたらより曲の良さを伝えられる。そのようなことから彼らの音楽観を感じられる良さがあると思います。このように様々なカバーがある場合、聴き比べるのも面白いです。

 

と、ここまで書いてきて言うのもなんですが、ここまで完全に僕の妄想です。ほんとはこんなこと、全く考えてないかもしれない。考えてたら嬉しいけどね。

 

突然ですが、アメトーーク!の「ザキヤマフジモンがパクりたい-1グランプリ」という企画を知っていますか?その名の通り、ザキヤマさんとフジモンさんがパクりたい芸人のネタをパクって披露する、ただそれだけの企画です。僕はパクられる側になんのメリットもないように思っていたのですが、パクられることによってその芸人の知名度も上がるということが言及されていて納得しました。フジモンさんがエドはるみさんのモノマネをしてはその宣材写真が画面に映り、ザキヤマさんが左腕を上げて気絶してはレギュラーの西川さんの宣材写真が画面に映るのです。

 

カバー曲も結局それと一緒かもしれない、と僕は思います。自分が歌うことで自分のファンにそのミュージシャンを布教できる。もしかしたら布教したいという普通のファンの発想とそう変わらないかもしれません。僕もSEKAI NO OWARIのカバーでHawaiian6を聴き始め、MAN WITH A MISSIONのカバーでNirvanaMr.Bigを知り、Creepy Nuts菅田将暉のカバーでTHE HIGH-LOWSの良さを再確認しました。カバーには絶大な布教効果があるのです。好きな曲を友達に布教したいときは一緒にカラオケに行って歌う方がいいのかも。

 

あるいは、ただ単に好きな曲を歌いたいというただそれだけのことかもしれません。好きなミュージシャンみたいになりたい。そんな風に歌いたい。僕もSEKAI NO OWARIFukaseに憧れて髪を赤に染めた経験もあるので、その気持ちは痛いほどわかります。好きな人を真似るとものすごくテンション上がりますよね。

 

結局はこの文章はすべて妄想です。彼らが本心で何を考えてカバーしたのかはわかりません。リスペクトからかもしれないし、好きだから、布教したいからかもしれない。あるいは単純にカバー曲は売れやすいとかバズりやすいとかかもしれない。でもそれを妄想するのも含めてカバー曲の良さのような気がします。

 

結局長文になりましたね。「今回はあまり長い文章にする気はない」って言ったの誰だろう。有言不実行が僕のモットーです。とにかく語りたいことはとりあえず語れたので、よかったら「○○の〜〜のカバーいいよ!!」って布教してください。カバーの良さを一緒に妄想しましょう。僕も全力で布教にお応えしますね。それではこの辺で、ごきげんよう

 

 

執筆:滝本

文責:発地

「自分の好きな音楽」vol.5


皆さんどんな音楽を聞きますか??

邦ロック?洋楽?J-POP?K-POP

 

僕は基本邦楽しか聞きません。

 

斉藤和義エレカシに始まり、オーラル、フォーリミ、ブルエンを通り、YOASOBI、ずとまよに浸り、ベガス、リベリオンで頭振って、クリープ、あいみょんでメンヘラになってます

 

でも自分が一番聞くのは、こういうバンドじゃなくてもっと暗〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い陰キャみたいなバンドです。

 

 

高校の時に9mm Parabellum Bulletに出会って、どハマりしました。今まで聞いていた、いわゆる邦ロックとは違った歌謡テイストが混ざったダークで激しい曲調に心を掴まれました。駆け回るギターの妖精、イカつい声顔から出るイカつい声、安定したリズム、下水のようなシャウト、ふたたび駆け回るギターの妖精。

 

推しアルバム→『Revolutionary』、『Dawning』

推し曲→ The Revolutionary / https://www.youtube.com/watch?v=OE63JUzTTSg

 

 

その後、同世代のバンドの流れで凛として時雨にハマりました。3ピースとは思えない音圧、男性とは思えない突き刺すような超ハイトーンボイス、アルペジオを多用したダークで金属的なフレーズに心を貫かれました。ソロのTK from 凛として時雨もいいです。ピアノとかストリングスとかも入ってエモいです。

 

推しアルバム→ 『#5』、『I’mperfect』

推し曲→ SOSOS / https://www.youtube.com/watch?v=RSLvVK3Q3mo

 

 

その後、調べているうちに残響系というジャンルがあることを知りました。

残響レコード」というレーベルに所属していたバンドがアルペジオ変拍子を多用した、よく似た曲調であったためそのような曲調をまとめて残響系と呼ばれています。簡単にいうと東京喰種の主題歌になりそうな曲調です(偏見)。

 

上で書いた9mmは元残響レコード所属、時雨は残響レコード所属では無いのですが、残響系といえば時雨、というぐらい有名ですよね(?)

 

 

軽音部に所属してから初めて演奏したのがcinema staff。優しいハイトーン、ステージの真ん中で暴れ散らかすギター、ゴリゴリなベースとシャウトにコーラス、控えめな変拍子に乗るアルペジオの絡み合いが心地よいバンド。イチオシです。全曲エモすぎ。ベストアルバムを聴け。

 

推しアルバム→ 『blueprint』、『BEST OF THE SUPER CINEMA 2008-2011/2012-2019』

推し曲→ GATE / https://www.youtube.com/watch?v=A7xJNOjWjBM

 

 

シネマをコピーしたあたりでどうやら自分はこの残響系というジャンルが好きなんだということに気づき、そのあとはただただ沼に沈んでいくだけでした。

せっかくなのでもう少し布教しておきます。

 

 

残響の本家本元The Cabs。KEYTALKのベースボーカルとして活動している首藤義勝、österreichとして活動している高橋國光、plentyのドラムとして活動していた中村一太で結成していたバンド。解散済み。なぜ生で聴けなかったのか。お前らこんなバンドやってたのかよ。絶望的に変拍子、乗れないギター、悲鳴のようなシャウト、爆撃機のようなドラム、最高か。

 

推しアルバム→ 『一番はじめの出来事』、『回帰する呼吸 - EP』

推し曲→ キェルツェの螺旋 / https://www.youtube.com/watch?v=Pat_gYhsq5U (前半の曲)

 

ちなみにcinema staffとösterreichが共同制作したカツカレーみたいなつよつよ曲があるので聴いてくれ。

すごくつよい曲→ 斜陽 / https://www.youtube.com/watch?v=6itD3vhVK3U

 

 

芥川賞は俺たちが取らせた、People in the box。残響系の中でもかなり文学的なバンド。たぶん。ピープルの曲から取られた『ニムロッド』という小説が芥川賞を取っている。癖が強いボーカル、文学的な歌詞、うねるようなベース、気持ち悪い(褒め言葉)。

 

推しアルバム→ 『Family Record』

推し曲→ 旧市街 / https://www.youtube.com/watch?v=S0TOzCdI2OQ

 

 

この辺が残響系で有名なバンドだと思います。他にもおすすめが色々あるのですが、バンド名だけ上げておくので上に書いたバンドにハマったら聴いてください。ちなみにfulusuとハイスイノナサ以外はインストバンドなので情報量の多いインストが聴きたい時にオススメです。

Attellui、fulusu(イチオシ)、mudy on the 昨晩、palitextdestroy、te’、1inamillion、ハイスイノナサ

 

 

満足しました。

 

こういう類のバンドって、たぶん普通に生きてるだけじゃハマらないんですよね。テレビで紹介されたり、バズったりとかなかなかしなくて。

有名なバンドを好きになってそこから調べる、謎にアニメ主題歌になる、誘われてコピバンでやる、うっかり広告で見る、布教されるなどなど。なぜならあんま売れていないから。

 

残響系が全然売れず、いつまでも有名にならない、なれないのってやっぱり自分がやりたい音楽を突き通しているからだと個人的には考えていて(売れているバンドがウケを狙ってるっていう意味では無い)、そんなバンドたちがカッコ良く無いわけなくないですか???

 

もちろん曲調が曲調なので、好き嫌いが非常に別れると思います。むしろ嫌いな人の方が多そう。

でもその癖を一度好きになってしまうとやめられない止まらないになってしまうと思います。

自分はもうM1なので誘って布教する勇気はないので、ぜひこれを読んで布教されてください。

よろしくお願いします。キェルツェの螺旋だけでも。是非。できればGATEも。お願い。

 

でも結局そんなニッチで仲間が少ない暗〜〜〜いバンドが好きなのは、ひとえに自分が陰キャだからなんだと思います。

 

軽音部員よ、陰キャであれ。

 

 

執筆:きっしー

文責:発地

「自分の好きな音楽」vol.4

今回のテーマは、好きな音楽、だそうです。だいぶ抽象的、よく言えば自由度の高いテーマですね。前のブログが好評だったから、飄々としたのらりくらりとした文章を適当に書こうと思っていたわけです。昨日までは。

 

しかし昨日(ここを書いている時点では少なくとも昨日です)、ねぎとむ先輩がドリームシアターについて語る長文が公開されました。すごい熱さ。やばすぎる分量。素晴らしい文章。さあどうしよう。適当な文章じゃ世間は許してくれません。交代制のブログというものは、トップバッターである程度の方向性が決まるのだなと思いました。お笑いのM-1グランプリと同じですね。去年のM1グランプリのトップバッターのインディアンス、良かったよね。適当にやってるようにも見えるのに圧倒的な技術があってめちゃくちゃ面白い。あんなふうになりたいものです。

 

話がそれました。そろそろ本題に入るとしましょう。好きな音楽についてですね。僕が今日お話ししたいのは、SEKAI NO OWARIについてです。僕の音楽についてのあらゆるバージンを奪ったバンドです。CDを買ったのも、DVDを買ったのも,ライブに行ったのも、バンドスコアを買ったのも、ギターで練習したのも、全部セカオワが初めて。よく考えたら割とすごいね。

 

さて、そのセカオワについてです。細かく色々と書くほどの文章力は僕にはないので、セカオワのことを大雑把にでも理解できるように書いてみたいと思います。何かのことを理解するのに1番手っ取り早いのは、そのもののターニングポイントに注目することだと思うので、セカオワのターニングポイントについて考えていきましょう。

 

セカオワのターニングポイントになった曲とはなんでしょうか。本人たちがどう考えるかは別として、多くの人はRPGを挙げるのではないでしょうか。この曲でセカオワを知ったという人も多いでしょう。と言うことで本日はこの曲について。

 

RPG。この曲をターニングポイントだと思う理由は、このあたりで曲調が大きく変わるから。これ以前に発売されたCDであるアルバムEARTH、ENTERTAINMENTはダークな歌詞やメロディがところどころ出てくるのですが、RPGより後に出たCDであるスノーマジックファンタジー炎と森のカーニバルなどは明るくファンタジーなメロディ、歌詞が多いのです。もちろん、共に例外はありますが、多くの人はRPGの辺りで変化があった,と考えています。さて、その歌詞に注目してみましょう。

 

RPG/SEKAI NO OWARI

作詞 FukaseSaori

 

『大切な何かが壊れたあの夜に

僕は星を探して一人で歩いていた』

『「方法」という悪魔にとり憑かれないで

「目的」という大事なものを思い出して』

 

何か失敗したことを示唆する歌詞。希望を目指してただ一人で寂しく進んでいるのでしょうか。でもその失敗について、「目的」という大切なもののためには「方法」にとらわれるのはよくない、と。

 

『空は青く澄み渡り 海を目指して歩く

怖いものなんてない 僕らはもう1人じゃない

空は青く澄み渡り 海を目指して歩く

怖くても大丈夫 僕らはもう一人じゃない』

 

この「僕ら」が示唆するものは、団体としての「僕ら」ではなく、一人ひとりのことだと僕は思います。最初聴いた時は、『「僕ら」って言ってるんだからそもそも一人じゃないじゃん!」って思ったんですけど、改めて考えてみるとそう思いました。皆さんが当たり前に思ってたことだったらごめんね。僕も私も君も一人ずつだし、ずっと一緒にいることなんてできないけど、でも一人じゃない、だから怖くなんてない。

 

『"煌めき"のような人生の中で

君に出逢えて僕は本当によかった

街を抜け海に出たら 次はどこを目指そうか

僕らはまた出かけよう 愛しいこの地球(せかい)を』

 

そんな失敗をしても、まだ成功なんてしていなくても、"煌めき"と呼べる人生で仲間に出会えたこと、目標に届いたら次を目指そうと思えること。

そんな仲間の大切さをひしひしと伝えてくれる歌詞です。

 

この曲は「映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!」のタイアップ曲なのですが、この映画のテーマは「仲間」と「冒険」。ぴったりの歌詞です。しんちゃんが風間くん、ネネちゃん、マサオくん、ボーちゃんの春日部防衛隊でB級グルメの未来を救う、という映画です。RPGの「僕ら」とは我々リスナーであると同時に彼ら5人のことでもあるのでしょう。

 

しかし、僕は「僕ら」とは文字通りセカオワのことでもあると思います。この曲はセカオワの初めての共作で作られた歌詞であり、サビがSaori、それ以外がFukaseの詞です。この二人が喧嘩して、Saoriが家出したときに書いた歌詞がこの曲だそうです。Saoriが家出しながら仲間の大切さを歌詞にし、その歌詞に目標に向かい続けることを書くFukase。まさに「仲間」であることが表れていると思います。

 

さらに、僕はこのブログを書きながら、2015年に行われた日産スタジアムでのライブのMCを思い浮かべていました。コンテストに出てビリだったり、ベースもドラムもいないことを貶されたりしたことを話すFukase。しかし、「でも僕は今、日本で一番大きなステージに立っています!」

これこそ、「大切な何かが壊れ」ても、「海を目指し歩」き続けて、「"煌めき"のような人生」になる。これこそ彼らの全てが詰まったMCだと思うんです。そしてその後に続いたのが、ENTERTAINMENTよりFight Music。

 

『僕らがいますぐ欲しいのは「ソレ」から逃げる「理由」なんかじゃなくて

僕らがいますぐ欲しいのは「ソレ」と戦う「勇気」が欲しいんだ』(Fight Music/SEKAI NO OWARI、作詞Fukase)

 

こんな歌詞の曲に続きます。逃げるんじゃなくて戦いたい。その勇気が欲しい。この曲は「RPG以前」の曲です。これからもわかるように、セカオワは別に根っこの部分では変わっていないんだと思うんです。RPGカップリング曲、アースチャイルドでは、

 

『変わらないために僕らはいつまでも変わり続けるよ』(アースチャイルド/SEKAI NO OWARI、作詞Saori)

 

という歌詞があります。根っこの部分で変わらないために、あらゆる部分を変え続けているのでしょう。歌詞やメロディのイメージが変わっても、見た目や売り出し方が変わっても、それは根本を変えないために行っているのでしょう。ターニングポイントとは言いつつ、何も変わっていないのかもしれません。

 

ここまで長々と語ってきてしまいました。ほんとはもうひとつのターニングポイントだと思っていたDragon Nightについても書こうと思ってたけど今日はここでおしまい、またの機会に。ここまで書いているうちに、ブログでは成田凌に先を越されました。去年のM-1グランプリで言えば東京ホテイソンの順番をとられたことになります。僕にとって1番好きなネタだったので悔しい。でもいい文章だったし、何より前回のブログで僕の文章を褒めてくれたので許すしかありません。この文章がいつ公開されるかは編集長ほっちと神のみぞ知るところではありますが、プレッシャーのかからない順番になっていることを祈るばかりです。ここまで書いておいてなんですが、自分の文をスクロールするとどうしても薄っぺらい文章にしか見えない。どうしよう。後悔したら編集長ほっちに頼んで削除してもらうかもしれません。

 

それではこの辺で、ごきげんよう。最近聴いてないなって人も、毎日のように聴いてるぜって人も、なにそのバンド?って人も、よかったらセカオワを聴いてみてくださいね。

 

 

執筆:たっきー

文責:発地